平成30年度第6回一橋大学政策フォーラム「人文学・社会科学におけるインパクトとは何か?」への参加者を募集いたします。
日 時:2019年2月3日(日)10:00~17:30(9:30 受付開始)
会 場:国立大学法人一橋大学 国立西キャンパス インテリジェントホール(東京都国立市中2‐1)
JR中央線国立駅南口徒歩約10分
【プログラム】
日本では近年、人文学・社会科学を取り巻く環境は過酷になりつつある。「6・8通知」以降はそれが体感できるほどに身近に迫ってきた。それに対して、EU や中国は人文学・社会科学の強化政策に舵を切っている。このままでは理系だけでなく文系でも世界との差は広がる恐れがあろう。しかし、「学問は有用性だけでは測れない」と念仏のように唱えていても状況は打開できない。何らかの新しい視座が必要ではなかろうか。
本フォーラムでは、人文学・社会科学の意義を「社会的インパクト」という言葉で考える。論文評価に際してメディアでも持ち出されつつある「インパクト」概念を、むしろ学問分野それ自体への評価軸として捉え直すことが目標となる。そのためにも、従来看過されてきた観点にも配慮した複合的な視角から現代日本の人文学・社会科学の現状を把握しつつ、「インパクト」概念を参照しながら将来への展望を模索してゆきたい。
9:30~ 開場・受付
10:00~10:40 開会挨拶 加藤泰史(一橋大学大学院社会学研究科)
「学問の「尊厳」と学問の「civic turn」」
10:40~12:00 報告Ⅰ ドロテア・ムラデノヴァ(ライプツィヒ大学)
「ドイツの大学の人文科学における若手研究者の現状について」
報告Ⅱ ギブソン松井佳子(神田外語大学外国語学部)
「個別性と普遍性が共存する文学の力:人間の生と社会変革へのまなざし」
12:00~13:00 昼休み
13:00~14:20 報告Ⅲ 小川仁志(山口大学国際総合科学部)
「メディアという次元における哲学―その方法と意義に関する体験的考察」
報告Ⅳ 千田有紀(武蔵大学社会学部)
「ジェンダーの視点は、学問に何をもたらしたのか?」
14:20~14:30 休憩
14:30~15:50 報告Ⅴ 後藤玲子(一橋大学経済学研究所)
「社会科学の殿堂 ―― 一橋大学改革論 ――」
報告Ⅵ 村上祐子(立教大学理学部)
「日本の若手哲学者支援」
15:50~16:00 休憩
16:00~17:30 報告へのコメント 安川 一(一橋大学大学院社会学研究科)
全体討論 司会:加藤泰史
登壇者:ドロテア・ムラデノヴァ、ギブソン松井佳子、小川仁志、千田有紀、後藤玲子、村上祐子
17:30 閉会
お問い合わせ:一橋大学大学院社会学研究科
TEL:042-580-8735 / 042-580-8213
E-mail:songen_kaken@icloud.com